生活習慣の「腸」から見た健康
生活習慣で常識的にやってる事と体に良い事が
違う事が多々あります。
ここでは、東京医科歯科大学の藤田紘一郎教授の
「大切な腸を病気から守る30の方法」を参照して、
生活の中の常識、非常識を健康の源と云われる
「腸」の立場から紹介していきます。
生活習慣の「腸」から見た健康記事一覧
外の土に落とした食べ物は「腸」への贈り物
昔の親は子供が食べ物を落としたら、そこが土の上でも「土」を払って食べなさい」と言う人が多かったでしょう。今はテーブルの上に落ちただけでも「バッチイから食べちゃダメ」と言う親がほとんどだと思います。食べ物を大事にすると云う観点ではなく、腸や体の健康という観点では前者の土を払って食べるが正解です。土には...
免疫力の強化のツボ
人間がまだ遭遇したことのないウィルスや病原菌は怖いものです。これは免疫機能がその病原菌と戦うための「抗体」を備えていないからです。「抗体」とは免疫細胞が特定の病原菌と戦う為の、強力な武器です。人間が抗体を持たない病原菌に対して備える方法は免疫力を鍛え強化するしかありません。免疫力は身近な病原菌と戦う...
「腸」はあらゆる臓器の祖先
一つの目的を持った集団には「司令塔」がいます。会社では社長、スポーツではキャプテン、町内では町内会長など、中心になる人が指令を出し組織が動きます。司令塔が愚かであれば組織も愚かに成り下がります。優秀であればすばらしい組織ができるでしょう。人間の身体はどうでしょうか?人間の身体は60兆個という膨大な細...
健康長寿のカギを握る「腸内細菌」
「腸」を単なる消化器官と思っている人はこの記事を読んで認識が変わります。「腸」は「生命」をつかさどる一番大事な臓器です。「脳死」になっても「生命」は終わりません、「腸」を司令塔にして内臓各器官が働き続けるからです。しかし「腸」が死んでしまうと全臓器が働きをやめ、「脳」も死にいたり私たちは死んでしまい...
雑菌のいない場所で「病原菌」は繁殖する。
風邪やインフルエンザやノロウィルスによる胃腸炎・O157などによる食中毒を防ぎ、免疫力を強化する方法は「薬用石鹸の日常的な使用」をやめる事だと藤田教授は言います。「清潔にするなではなく、過度な清潔志向は逆効果」で、自分や家族の免疫力を弱め、病原菌に弱くするのです。私たちの身の回りには免疫力さえしっか...
キレイ好きな人ほどアトピーになり易い。
前項と共通項がありますが・・・。皮膚常在菌による弱酸性バリアが壊れてるのに、薬用石鹸での手洗いを繰り返していると・・・皮膚がカサカサになります。根こそぎ常在菌が死んでしまう為に脂肪酸の皮膚膜が再生できず、角質層にすきまが出来るからです。角質層は皮膚の最上層にあって、外敵の侵入を防ぐ皮膚の最も硬い層で...
免疫は腸内細菌がつくりだす。
免疫にとっては私たちが日々たべてる物も異物となります。外から侵入するものはすべて異物とされ、体に取り入れて良いか区別されます。その決断を下すのは「小腸」の壁である「腸粘膜」です。小腸の断面図を見ると腸粘膜には「絨毛」と呼ばれる細かな突起がびっしり生えてます。「絨毛」の表面にはさらに細かな突起がブラシ...
潰瘍性大腸炎やクローン病が襲う現代人の危機。
この項は「私たちの体は寄生虫を欲してる」ノースカロライナ州立大学の生物学者ロブ・ダン教授の知恵を借りて、「腸は脳より賢い」キレイになりすぎた体に野生を取り戻せと云う教授の考えを紹介していきましょう。「キレイになりすぎた体」が昔なかった病気を現代に出現させていると云います。その代表例がアレルギー疾患で...
肥満の人は「肝臓ガン」になりやすい。
肥満の人が「肝臓ガン」になりやすい事は判っていました。しかし、発症メカニズムは明らかではありませんでした。最近、その原因が「腸内細菌」である事が確認されました。研究発表をしたのは「がん研究会」の大谷直子研究員と原英二郎研究グループで、英国科学誌「ネイチャー」の電子版に発表されています。「腸内細菌」は...
乳酸菌は相性の良い菌しか生き残れない。
人の腸内細菌の組成は生後1年間で大半が決まってしまうと前項でお話しました。では、なぜ生活習慣によって腸内バランスが乱れたり悪玉菌が優勢になったりするのでしょうか。腸内細菌の最大勢力は「日和見菌」であり、善玉菌と悪玉菌は少数派です。腸内バランスのカギを握ってるのは「日和見菌」です。日和見菌は有利なほう...
腸内悪玉菌が太りやすさを決めている。
腸内細菌の最大勢力は「日和見菌」です。名前の通り、腸内バランスが良く免疫力が正常に働いている時には腸に良い働きをするものの体調を崩したりすると、体に悪い事を始めます。肝臓ガンの発症に「フィルミクテス門」の細菌が関与しているのは前項に書いてますが、「フィルミクテス門」の細菌は悪玉菌に日和見する傾向が強...
ガン細胞は毎日生まれている。
日本人の死因のトップである「ガン」を避けて生きたい。現代に生きる私たちの願いの一つでしょう。現実には日本国民の3人に1人が発症し他人事ではない身近で怖れている病気です。私たちの体内では・・・3000〜5000個もの「ガン細胞」が・・・毎日、発生してるのです。ある新聞社の調査では日本人の8割近い人がこ...
ブドウ糖は「腸」を疲弊させる。
健康の源泉である「腸」に大きな負担を与える食べ物があります。白米やパン、麺類などの主食といわれる炭水化物食品です。特に白く精製されたものは腸内細菌のエサとなる、食物繊維や・・・腸の調子を整える微量ミネラルなどが削ぎ落とされているから摂り過ぎ注意です。これらの炭水化物食品が腸の負担になるのは・・・ブド...
「肉や卵は控えましょう」は本当か?
一般的には高脂肪食が動脈硬化の引き金と考えられていますが、本当でしょうか?頻繁に肉を食べていても動脈硬化症にならない人もいれば、肉や卵を控えてるのに動脈硬化を進行させてしまう人がいます。慶応大学の健康長寿者の実態からもむしろ肉を好んで食べる健康長寿者が多いのはなぜでしょう?実は食べ物に白黒をつけるよ...